アメリカで出産後、新生児黄疸で再入院!早く退院するには?

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アメリカ出産/手続き関連

皆さんこんにちは、Joshuaです。

私は2020年春にアメリカで出産しました。
出産自体は大きなトラブルもなく出産した翌日に退院出来ました。
が!その後、子供に新生児黄疸が出てしまい、母子同室の部屋に再入院しました。

入院が決定してから実際に入院するまでに3時間程しか時間がなく、どんな治療をするのか?どれくらい入院するのか?入院中に必要なものは?など不安なことがたくさんありました。
この記事では入院から退院までの流れをまとめました。

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新生児黄疸とは?

とても簡単に言うと、血液中に含まれるビリルビンという成分が体の組織に沈着し、新生児の肌や白目が黄色くなる現象です。
生理的なものがほとんどで生後3-5日くらいで落ち着いてくるそうです。

ビリルビンは、赤血球が壊れることで血液中に出てきますが、それを私たちはウンチとして排出しています。
赤ちゃんが誕生した後、体の中では、胎児の時に使用していた古い赤血球が壊され、新しい赤血球へ入れ替えが起きます。
その際、一時的にビリルビンが増加するそうです。
生まれて間もない赤ちゃんは、消化器系も未熟なことが多いため、ビリルビンの排泄が追い付かず、黄疸になりやすいそうです。

新生児黄疸になりやすい赤ちゃんっているの?

いくつか要因はあるといわれています。

例えば、
・早産児や低出生体重児だった場合。
・お母さんと赤ちゃんの血液型(ABO型やRh式)が違う場合。
・赤ちゃんの尿路感染症
などです。

また、完全母乳で育てた赤ちゃんでは、黄疸が長引くことがあるそうです。
赤ちゃんにとっては害はないそうです。

人種的にはアジア系の赤ちゃんに黄疸が出やすいといわれています。

赤ちゃんへの影響はあるの?

黄疸が強いということは、ビリルビンが赤ちゃんの体内に残っているということです。
ビリルビン値が強い状態が続くと、脳へダメージとなり障害が残ることがあるそうです。

親にできることは?

母乳でもミルクでも構わないので、赤ちゃんにたくさん哺乳させるとよいそうです。
たくさん哺乳することで、ウンチを出してビリルビンを排出させることにつながります。

また、赤ちゃんの血液はとても濃いそうですが、母乳やミルクで水分をとることで血液が薄まって、結果として血中のビリルビン値は下げることにつながるそうです。

黄疸の治療法は?

黄疸の治療法は下記があります。
・光線療法:特殊な光線を当てて、体内のビリルビンの排出を促す(軽度の場合)
・交換輸血療法:輸血して体の中の血液を入れ替える(重度の場合)
です。

小児科Dr.
小児科Dr.

黄疸が続いたり、そのほか心配なことがあったら、小児科に相談しよう。

さらに詳しく新生児黄疸について知りたい場合は、下記ページをご確認ください。

新生児黄疸 - 23. 小児の健康上の問題 - MSDマニュアル家庭版
新生児黄疸 -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。
赤ちゃんの黄疸とは。見分け方は?いつまで続く?受診目安|医師監修 | kosodate LIFE(子育てライフ)
【医師監修】赤ちゃんの黄疸「うちの子大丈夫?」と心配なママ・パパ向けの解説。自然に治る黄疸と病的な黄疸の判断の目安や、黄疸が現れる期間やピークなど。(監修:なごみクリニック 院長:武井智昭 先生)
新生児の黄疸に遭遇したら ~生理的黄疸と病的黄疸の見分けかたから治療まで~ - パラマナビ | 『快適なヘルスケア環境の創造』をテーマに パラマウントベッドが運営するメディア
新生児に黄疸が起きた場合、これまでに出産・育児の経験のない親の場合は、生れて間もないわが子に起こる黄疸に驚くことがあります。今回は、赤ちゃんに黄疸が起きる仕組みについてお伝えします。また、病的黄疸であった場合の治療法などについてもみていきましょう。

再入院の経緯

出産後、退院した翌日に、かかりつけの小児科Dr.のオフィスで子供②の検診がありました。
体重などを確認した後、小児科Dr.から

小児科Dr.
小児科Dr.

子供②ちゃんの肌が黄色いね、新生児黄疸が心配だな。
血液検査で血中ビリルビンの値を確認しよう。
血液検査のオーダーを出しておくから、今日この後すぐと明日、出産した病院で検査してきてね。
検査結果は病院から僕のところに連絡が来るから、折り返し電話するね。

Joshua
Joshua

黄疸値を下げるために家でできることはありますか?

小児科Dr.
小児科Dr.

母乳でもミルクでもいいので、哺乳をしっかりしてね。

あとは直射日光が当たらない窓際で、服を脱がせて一日15-30分くらい日光浴してね。


オーダー通り血液検査を受けましたが、ビリルビン値は右肩上がり。
2回目の検査が終わった次の日、3回目の血液検査を行いました。

3回目の血液検査が終わった日の昼頃、小児科Dr.から連絡がありました。

小児科Dr.
小児科Dr.

血中のビリルビン値が更に上がっているから、再入院してビリルビン値を下げる治療をしよう。

Joshua
Joshua

え?!入院ですか?!
入院基準となるビリルビン値はどれくらいですか?

小児科Dr.
小児科Dr.

20mg/dl以上だよ。
子供②ちゃんのビリルビン値は今のところ20mg/dl以下だけど、2回目の検査から数値がさらに上がっているから、今後も上がるかもしれない。
入院して様子を見たほうがいいね。

Joshua
Joshua

入院せずになんとかなりませんか?
(新型コロナも心配だし、産後の体もつらいなあ…
入院費用はいくらになるんだろう…)

小児科Dr.
小児科Dr.

うーん。
ビリルビン値が高い状態が続くと、赤ちゃんの脳障害や難聴を引き起こす可能性があるから、出来るだけ早く数値を下げたいなあ…

Joshua
Joshua

わかりました…
いつから入院ですか?

小児科Dr.
小児科Dr.

これから入院先の病院に僕から連絡しておくから、準備が出来次第すぐに入院してね。
遅くても今日の夕方までに入院開始してほしいな。

Joshua
Joshua

ゆ、夕方~?!

ちなみに、退院後3回目の血液検査の値は19.6mg/dlでした。
血中ビリルビン値が20mg/dl以下だったのでぎりぎり入院にはならないと思っていたのですが、あっという間に出産した病院に逆戻り…入院が始まりました。

入院中は何をするの?

今回は母子同室の部屋が空いていたため、私も一緒に入院することになりました。

病院にチェックイン後、オムツ&アイマスクでベッドに赤ちゃんを寝かせた後治療が始まります。
治療は光線療法といって、青色の特殊な光を赤ちゃんの肌にあて体内のビリルビンの排出を促します。

付き添いする場合は、2-3時間おきに授乳、搾乳した母乳やミルクを与えていましたが、その間に搾乳や哺乳瓶洗浄、看護師のチェック、自分の食事などがあったため、思った以上に忙しかったです。

それ以外の空いた時間は、寝ていても、携帯をいじっていても、本を読んでいても、何をしていてもOKでした。

Joshua
Joshua

治療中の見た目は日焼けサロンで焼いている感じです

赤ちゃんは寝ているだけですが、治療によって脱水になってしまうのを防ぐため、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクを与えます。

Joshua
Joshua

治療中の子供に触ってみると、肌は乾燥し熱くなっていました

入院した日の夜、小児科Dr.が診察に来ました。

小児科Dr.
小児科Dr.

ハロー調子はどう?

Joshua
Joshua

先生、ウンチの色が緑というか黒というか…すごい色をしているのですが…

小児科Dr.
小児科Dr.

お!いい傾向だね!体内のビリルビンが排出されると濃い色のウンチが出るよ!

Joshua
Joshua

本当ですか!
ちなみにどういう状態になったら退院できますか?

小児科Dr.
小児科Dr.

明日の朝と昼頃に再度血液検査を行って、血中ビリルビン値が12mg/dl以下だったら退院だよ。
12mg/dl以上だったら明後日以降に退院ね。

産後の体でお世話はつらいでしょう。
夜の授乳は看護師にお願いして、休んでもいいからね。

Joshua
Joshua

せ、先生~(涙)

なるべく光線を当て続けたおかげか、ビリルビン値は翌日朝には12mg/d以下になったため、その日の午後、退院することができました。

ちなみに母子同室の場合は、親の食事(メニューから自分でオーダー)、飲み物はもらうことができ、ベッド、トイレは病室のものを使うことができました。

冷蔵庫もナースステーションにあるため、搾乳した母乳などを保管できます。

新型コロナの影響で、付き添いは1名、外部からの差し入れ等も可能でしたがロビーにて受け渡しでした。差し入れの受け渡し等で部屋を離れる場合、赤ちゃんを一人にすることはできないので、ナースを呼んで、戻ってくるまで部屋にいてもらう必要があります。

退院とその後

小児科Dr.
小児科Dr.

退院おめでとう!今後2週間は定期的に

  • 肌の色や白目の色が黄色くなってきていないか
  • 一日の授乳回数
  • 排泄回数

を報告してね。

退院後しばらくはなんとなく肌が黄味がかっていたいたのですが、徐々に肌の色も落ち着き、大きな問題なく成長しています。

早く退院するには?

子供が元気になることが一番ですが、産後すぐの入院は体力的にも精神的にも辛かったため、早く退院するために何を気をつけるべきか、看護師に聞いてみました。

すると以下のアドバイスをいただきました。

  • 赤ちゃんは常にベッドに寝かせ、光線を浴びせておくこと(アイマスクをして目を確実に保護しておくこと)。
  • 直接授乳する場合は30分以内に済ませること。
  • おむつ替えやミルクを与える場合もなるべく光線を当てたまま行うこと。

ビリルビンは、光線を当てれば当てただけ排出が進むので、少しでも長く光線を当てることが大切とのことでした。

ぐずった時や授乳は別ですが、哺乳瓶でミルクや搾乳した母乳をあげる際も抱っこせず、光線を浴びせたまま行いました。
ゲップも普段であれば抱っこして行いますが、治療中はココットの高さを変えられたので、頭側を少し高くし、自然にゲップ出た時の吐き戻しが気管に入らないようにしていました。

小児科医からも抱っこOKの許しをもらったのも、ビリルビンが規定値より下がった後でした。

まとめ

看護師からのアドバイスを守ったおかげか1泊2日で退院できましたが、まさか黄疸で入院することになると思わなかったため、不安でいっぱいの入院生活でした。

今回は新型コロナの影響で病院への来館制限があったため、入院中の対応も私一人で行いましたが、母子同室で親も病院に滞在できる場合、可能であればパートナーと交代しながら入院した方が精神的肉体的にも楽だと感じました。

産後の体はあちこち痛く、ベッドに座るのもつらかったです。
また、自分のせいで子供が入院することになったのでは?と、悪いことばかりを考えてしまい精神衛生上もよくなかったなと思います。

出産時もそうでしたが、聞きたいこと、医師やナースにお願いしたいこと等は、自分から発信しないと何もしてもらえません。
ダメ元で図々しくお願いしたほうが快適に入院生活を過ごせました。

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